拝啓 大好きな貴方へ 【番外編】
拝啓 大好きな貴方へ
貴方のいないステージはとても苦しい場所でした。
久しぶりにここを見た
あの日私はこの場で全てを受け入れた
貴方の進む道を認め、信じ、着いていくと決めた
つもりに過ぎなかったらしい。
3月26日 13:30
私は大阪松竹座の客席に座っていた。まだ、貴方が出演するかもしれない0.1%くらいの確率が残っていた時に、大好きな3人が4人で並べる席を当ててくれていたからだ。
言い訳に聞こえるかもしれないけれど、誰もお目当てのいない状態で入ることが失礼な気がしてずっと可愛がってきた小さなかんさいの赤色センターくんを応援するつもりだった。
吹っ切れていると思ってたから、始まる直前、13:29:59まではセンターくんを見ることしか頭になかった。
膜が上がった。
涙が止まらなかった。
貴方では無い彼がツッコミをする度
貴方の突っ込む姿が目に浮かび、貴方がここにいたらこうだったかもしれない、ああだったかもしれない。失礼だって頭ではわかっていたけれど、違う、貴方がいない、どこかでそう考えてしまって楽しいコントの時間も涙が止まらなかった。
貴方では無い誰かが歌う度
違う、そこはキミのパートじゃない、貴方のパートなのにって思ってしまう自分がいた。貴方が居ないのに、貴方の姿が目に浮かんでくる。全員集合してる曲なら、無意識に貴方を探してしまって、涙が止まることはなくて。
ハピラキやロマンティックにはあなたとの思い出が詰まりすぎて、貴方の歴史が深くありすぎて苦しかったし悔しかった。恋を知らない君への歌詞が響いて染み渡ってまた苦しくて。ドリキャは全てにおいて私をボロボロにするくらい泣かせてきた。歌詞も、パートも、何もかもが自分に刺さって。
挨拶は貴方のトリオのメンバーで、その彼の話し方がまた私の涙を誘った。
アンコール前の映像で、貴方を見つけた
この時点で私はボロボロで、メイクなんてもう無いし、涙は止まらないし、鼻は詰まるし、声も変だし。そんな中で唯一大好きな3人にこう声をかけた
ペンラ、紫にかえていいかなぁ?
貴方しか目に映らなかった。記憶なんてほとんどないけど、だけど、あの大きな画面に貴方が映る度紫色のペンライトを精一杯振った。貴方がそこにいなくても私がここで貴方を応援したことを自分の中に証明したかった。なんか、上手く言えないけど。そのあと聞いたHAPPYは過去最高にUnHAPPYだけど、貴方の姿を探し続けてしまうけど、涙でボロボロだったけど。
怖かった、松竹座に行くことが
貴方のいない松竹座に、入ることが。
貴方のいない関西ジャニーズJr.を見ることが
それでもね?
終わった後、楽しかったと心から思えたよ。
それはきっと赤色センターくんのおかげでもあるけど、貴方が関西ジャニーズJr.の素晴らしさを今まで教えてくれたから。あの、家族のような集団と、貪欲な姿勢と、誰よりも自分たちが楽しむ姿と、うん。沢山教えてくれたから。
ねぇ、龍太さん
貴方はどうだった?
自分のいなくなった関西ジャニーズJr.を見て、どう思った?
拝啓 大好きな貴方へ
貴方のいない関西ジャニーズJr.は全力で貴方達のいなくなった穴を感じさせないように努力していました。
貴方のいない彼らは、このチャンスを掴もうと今ここで羽ばたこうとしていました。
貴方のいない松竹座は
新たなスタートを切り、とてもキラキラしていました。
大丈夫、龍太さんも輝けるから
輝かせてみせるから
貴方がその道に進んだこと、私達も全力で支えて絶対後悔させないから。
貴方がいるから
いつか掴もうね、貴方の星
拝啓 大好きな貴方へ【番外編】 完